もっと多くの本を読みたい人
文章の理解スピードを上げたい人
読書の初心者はもちろん、読書好きの人でも「読書のスピードを上げたい」と考えたことがあると思います。
本記事では、サラリーマンをしながら年間で100冊以上の読書、2年半で170記事以上の書評ブログを書いた「読書のプロ」の私が読書のスピードを上げるコツをお伝えします。
私自身も元々は読書スピードが遅かったのですが、たくさん読書をする中で技術的なポイントや考え方を身につけました。
コツさえつかめば、今まで3時間かかった本が30分で読めるようになります!
・自分に合った本を読む
・読書量を増やす
・大事なポイントを抑える
・読まない箇所を決める
それでは、解説していきます。
この記事の目次
自分に合った本を読む
特に普段からあまり読書をしない人や、文章が苦手な人は本選びも重要となります。
興味があるジャンルの本を読む
あなたがパフォーマンスを発揮できるのはどんなときですか?
きっと、楽しいことをしているときだと思います。
読書も同じで自分が「楽しい」と思えると読書のスピードと質が上がります。
東京成徳大学臨床心理学研究の「情熱に関する心理学研究の概観」によると、自発的に情熱を持って取り組むとパフォーマンスがよくなると実証されています。
強迫的情熱は,ある活動が何らかの圧力によって個人のアイデンティティに内在化された結果,形成される。調和的情熱は,個人のアイデンティティに活動が自律的に内在化された結果,形成される。調和的情熱が強迫的情熱よりも心身の健康やパフォーマンスに良い影響を与えていることを示す研究が多く存在している。
最初は、ビジネス書でも小説でも何でもいいです。とにかく自分が興味のある本を選び自発的な読書を心がけましょう。
ここを間違ってしまうと、何をしても読書のスピードは上がりません。
自分の読書レベルに合った本を選ぶ
本には優しい本と難しい本があります。一般的には以下のように分類できます。
・小説
・自己啓発書
・マンガ版のビジネス書
・日本人著者のビジネス書 など
・外国人著者の本
・専門書
・古典 など
読書の経験があまりない中で、難しい本を読むのはNGです。10分後には本を閉じ、その後その本を開くことはないでしょう。
まずは、本屋で立ち読みをして自分が読みやすく、楽しいと感じた本をを選ぶようにしましょう。
読書量を増やす
読書のスピードを上げることに限ったことではありませんが、ある程度の「量」は必ず必要となります。
ただ、闇雲に量を増やしても意味がないので最適な方法を紹介します。
読書を習慣にする
読書の「量」を増やす近道はありません。最も大事なことが読書の習慣化です。
習慣化のためには読書を小さく始める方法が有効です。
例えば、以下の状況だとどのように感じますか?
1、今日中に本を1冊読まないといけない
2、今日中に本を1ページ読まないといけない
1冊読まないといけない場合は、ゴールが遠く読書を始めることすら億劫になりますよね。
反対に1ページ読むだけだと、1分あればゴールにたどり着くことがイメージできます。人はイメージや思考さえできれば実現できる確率が高くなるのです。
「思考は現実化する」という言葉を聞いたことがある人も多いと思います。
これはナポレオン・ヒルが鋼鉄王カーネギーに「わたしと、他の成功者の成功哲学をまとめてほしい」と頼まれ、成功者たちの言葉を元に哲学をまとめた本のタイトルで全世界で発行部数は7000万以上です。
以下、一部抜粋になります。
・あなたが実現したいと思う願望を「はっきり」させること。単にお金がたくさん欲しいなどというような願望設定は、まったく無意味なことである。
・あなたが実現したいと思っている願望を取得する「最終期限」を決めること。
・願望実現のための詳細な計画を立てること。そしてまだその準備ができていなくても、迷わずにすぐに行動に移ること。
「思考は現実化する」 より引用
つまり、実現したいことをはっきりとイメージし、期限を設けて、すぐに取り組むことで思考は現実化します。
まずは小さく始めて「読書を習慣化するイメージ」を持つ!
読書の習慣化については以下の記事で詳しく解説しています。
要約を読むことから始める
読書の量を増やすことができないのは、読書に使う時間や労力がないからです。
本の要約サイトを使えば、本1冊を10分程度で読むことができますので、読書のスピードは圧倒的に上がります。
また、要約サイトは本の選定にも利用できます。要約を読んで気に入った本があれば、その場で本の注文も可能です。
読書の量を増やしたい方にはかなりオススメです。
私が利用している要約サイトは最大手の「flier」になります。以下の記事で詳しく紹介していますので、興味がある方は読んでみてください。
読書方法を工夫する
上述した、本の要約を活用するのも工夫の一つです。他にも簡単にできる工夫があるので紹介します。
お気に入りの場所を見つける
読書をするにあたり「場所」は非常に大事な要素になります。
どこで読書をするかによって集中力が異なるため、読書のスピードは大きく変わってきます。
・電車やバスの中
・カフェ
・公園のベンチ
共通点は他人の目があることです。
家の中や漫画喫茶など、1人の場所で読書をするとすぐにスマートフォンを触ったり、誘惑に負けてしまいます。
あえて、公共の場を利用することで自分への監視の目を厳しくしましょう。
人それぞれ最適な場所は変わってくると思いますので様々な場所で読書をしてみましょう!
電子書籍を読んでみる
様々な媒体を利用して読書をしましょう!
私の場合、紙の本での読書が基本ですが気分が乗らないときは電子書籍など媒体を変えています。
普段から電子書籍を利用している人は紙の本を読むと良いでしょう。
普段とは違うツールや媒体を使うことでワクワクを感じる!
ワクワクすると読書に勢いがつき集中できるので読書のスピードが上がることがあります。
電子書籍は自分に合ったサービスを選ぶことで、お得に楽しめますよ。
詳細は安いのはどこ?電子書籍の読み放題11サービスを価格別に徹底比較【2020年最新版】で解説しています。
オーディブル で耳学する
紙も電子書籍も気分ではないときは、オーディブル を活用しましょう。
オーディブル とはプロフェッショナルのナレーターによる本の朗読サービスです。
注意点として、オーディブル は合う人と合わない人がいます。
・「ながら」読書をしたい人
・聞き逃しが気にならない人
・紙の本が苦手な人
・本を重要な箇所だけ読みたい人
・読書の「効率」が最も重要だと考える人
・普段はいつも音楽を聴いている人
私はよく、ランニングをしながらオーディブル を聴いています。
2倍速や3倍速などで聴くこともできるため、ストレスなく利用しています。
おすすめのイヤホンは【全部入り】完全ワイヤレスイヤホン×ノイズキャンセリングおすすめ5選を参考にするのが良いでしょう。
オーディブル に関しては以下の記事で詳しく解説しています。
大事なポイントを抑える
私が本の読むスピードを上げるために重要だと考えるのは以下の3ポイントです。
・はじめに
・おわりに
・目次
この3点を抑えると本の全体像がわかり、どこを重点的に読めば良いかが分かります。
「はじめに」を重点的に読む
本の導入部分です。
ここには著者の考え方や、本の趣旨がたっぷりと記載されています。
本はたくさん売れてナンボのため、出版社や著者はこの「はじめに」でいかに読者を惹きつけるかを重要視しています!
「はじめに」でワクワクしない本は、あなたに合う本の可能性が低い
本を買うとつい本文から読みがちですが、はじめにを読み込むことで、効率の良い読者ができます。
以下、はじめにを読むメリットのまとめです。
・本の趣旨や構成が理解できる
・著者の考え方や文章のテイストを把握できる
・あなたがワクワクする本かどうか分かる
「おわりに」で結論を確認する
本の結論の部分にあたります。
ここには本を通して最終的に著者が伝えたかったメッセージが記載されています。
本は1冊300ページほどあり、数日間かけて読んでいると「結局なんの話をしているのだっけ?」と目的が迷子になってしまう可能性があります。
そんなときは、「おわりに」の結論を確認し、著者からのメッセージを頭に入れた上で読書をすると良いでしょう。
「おわりに」を読むことで読書の軸がぶれない
「目次」を読み込み構成を把握する
目次には本の土台となっている「構成」が詳しく記載されています。
目次を詳しく解説すると以下の内容となります。
目次(もくじ、英: table of contents)は、書籍や論文などの比較的長い文書にある見出しをまとめて整理し、(書かれた順番に)書き並べたリストである。その文書の要約、索引の役割も果たす。
Wikipediaより引用
「読書のスピードを上げる」と聞けば、つい文書を読む早さだと思ってしまいます。しかし、実際は本を読むスピードとは本の内容を理解するスピードのことです。
本の内容を理解するためには、本の構成を把握し「著者が何を伝えたいか」を理解することが大切となります。
本の読まない箇所を決める
本を購入すると1冊1,500円程度しますので、決して安くはありません。
そのため、最初のページから最後のページまで全部読まないと「損」だと思ってしまいがちです。
しかし、すぐ忘れてしまう本をだらだらと読んでいる時間の方が無駄なのです。
本を読むうえで「読まない箇所」を決めることは非常に重要となります。
本を読む目的を明確にする
本は必ずしも全部を読み切る必要はありません。課題を解決するなど、目的を達成することができれば良いのです。
目的は「本を読む」こと
目的は「本を読んで行動が変わる」こと
目的の無い読書は効率が悪く時間の無駄と言っても過言ではありません。
読書のスピードを上げ、読書を有意義なものにするためには目次を読む段階で以下のいずれかを決めると良いでしょう。
・本から何を学びたいか
・本から何を得たいか
・本を読みどんな課題を解決したいか
ここで決めた内容を実現できる箇所を目次から摘出し、その部分だけを重点的に読むことで目的の達成が可能となります。
反対に、不要な箇所は読まなくても結構です。
「全部読まないともったいない」という考えは捨てましょう。無駄な箇所を読む「時間」の方がもったいないです。
目的を決め、その目的を実現するためだけに読書をする
1度の読書で覚えられる内容は3つまで
そもそも、300ページある本の内容を全部読んだとしても、1度に全部覚えることは不可能です。
次の日には7割程度は忘れてしまっています。
これは記憶に関する実験的研究の先駆者のエビングハウスによって証明されており、エビングハウスの忘却曲線と呼ばれています。
20分後 | 42%忘れる |
---|---|
1時間後 | 56%忘れる |
9時間後 | 64%忘れる |
1日後 | 67%忘れる |
2日後 | 72%忘れる |
6日後 | 75%忘れる |
31日後 | 79%忘れる |
また、人間の記憶を司るワーキングメモリは3つまでと言われています。
つまり、人間が1度に記憶できるのは最大3つまでとなります。
本を読むスピードを上げるためには、忘れることを前提に大事なポイントを3つに絞って読書をする!
読書スピードの上げ方まとめ
読書のスピードを上げるための工夫やコツをお伝えしてきました。
まとめると以下のようになります。
読書習慣を身につけ読書量を増やす
大事なポイントを絶対に抑える
不要な箇所は読まない
これらの内容は決して難しいことではありません。何度も実践していると自然に身につきます。
ただし、読書が続かないという人は非常に多いです。
そこで私が勧めるのが「読書ブログ」です。読書ブログを書くと例えば以下のような効果が見込めます。
・読書の量が圧倒的に増える
・読書ブログで思考が深まる
・読書ブログがブランドになる
・読書ブログから収入が得られる!
読書ブログについては以下の記事で詳しく解説しています。
読書のアウトプットを極めたい方はこちらの記事がおすすめです。
読書のスピードを上げるための裏技はありません。
本記事でお伝えしたコツを何度も実践することで身についていきます。時間はかかりますが、必ずあなたの力となって返って来ます。
根気強く頑張ってみてください!
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