書評

【書評】スタンフォード式 最高のリーダーシップ/スティーヴン・マーフィ重松

『スタンフォード式 最高のリーダーシップ

サンマーク出版 /スティーヴン・マーフィ重松(著)


『スタンフォード式 最高のリーダーシップ』

  • 部下が付いてこない
  • チームが機能していない
  • リーダーシップが発揮できない

あなたも、そんな経験はありませんか?

私もマネジメント経験がありますが、リーダーシップを発揮できず、チーム運営に苦労しました。

その時にリーダーシップは難しいと実感しました。そして、周りを見ると同じようにリーダーシップを発揮できていない人は多いと感じました。

そして、今回、そんな悩みを吹き飛ばすような「新しいリーダーシップ」に出会うことができました。それが本書です。

著者は10年に渡り、スタンフォードでリーダーシップ・プログラムを開発してきたという。また、スタンフォード大学での授業や心理学者としての研究と執筆も行なっています。

このような経験と体験、そして最新の理論を凝縮したものが、本書『スタンフォード式 最高のリーダーシップ』です。ここに記載されているリーダーシップは、今までにない新しいリーダーシップです。

従来は「役職が上の人」「チームのまとめ役」がリーダーシップを発揮し、他の人は『フォロワー』として、リーダーシップに従事する形で組織が形成されていました。

しかし、現代は違います。大切なことは一人一人がリーダーシップを持つことです。つまり、『自分の意思で行動すること』が求められる時代なのです。

決められたルールに従って生きるのはもう辞めにしましょう。リーダーシップとは生き方であり、働き方です。

”Leadership is a way of life”

リーダーシップを身につけ、自分自身が成長し、真のリーダーとしてチームや組織を成功に導きましょう。

目次を見て気になったポイント

#ハーバードが指摘した「失敗するリーダーのタイプ」

#集団なら積極的になる「日本人」

#”すべきこと”がわかっているメンバーは2%

#グーグル、ヤフー、アップルも行う「自己改革法」

#47%が「集中力不足」

#実現しない「ボトムアップ」という理想

#部下が萎縮する「やってはいけない質問」

#任せ方の「正解」

#最も「業績」を上げるリーダーのタイプ

#上司でなく「メンター」になる

#チームの目標が「自分ごと」になる

#「フィードバック」が絶対必要

#感謝は「しまくる」くらいがいい

まとめ

本書の面白いところは、優等生のようなのリーダーシップ論を述べるのではなく、心理学に基づいた内容が多いことです。

人はロジックでは動きません。心で動きます。つまり、正しいことだけを言う人が真のリーダーではないということです。

人間の心理を捉え真のリーダーシップを学ぶことで、あなたも組織のリーダーとして活躍できるでしょう。

大切なことはあなたが真のリーダシップを発揮すること・・・ではなく、あなたの部下がリーダシップを理解することです。そしてまた新しいリーダーが生まれます。

私たち一人ひとりがリーダーです。そこのことを忘れず、リーダーを育てるリーダーを目指しましょう。



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