『こいつできる!と思われる いまどきの「段取り」』
日本実業出版社 /野田宜成
この記事の目次
本書の紹介
・いつも行き当たりばったり
・段取りが悪いと怒られた
・やりたい仕事よりやらないといけない仕事が多い
誰しもがそんな経験をしています。段取りとは、事がうまく運ぶように手順を整える事です。つまり、段取りとは時間術とも言うことができます。
本書では著者の体験や経験をもとに、仕事で使える「段取り力」を解説しています。
段取りよく人生を歩めれば、より幸せな人生がおくれるでしょう。
著者の紹介「野田宜成」
1996年生まれ、愛知県出身、株式会社ビジネスミート代表取締役。今までに9000人以上の経営者、500社以上の企業に携わる。
神奈川大学卒業後、日産車体株式会社に入社。エンジニアとして、新車開発、工場設計、継続した品質向上、徹底した生産効率の改善に従事。1999年、株式会社船井総合研究所入社。メーカー・通販会社などの仕組みづくり、売上向上、事業計画の立案や生産性向上など数々のコンサルティング業務で実績をあげた。
本書の概要
本書では仕事で大切な「段取り」を、様々な視点で解説しています。具体的には、時間管理、チーム運営、資料・名刺の整理、思考の整理、アイデア出し、報連相など。その上で、段取りの仕組み化についても記載されています。
筆者が過去、工場勤務をしていたきに鍛えられたのが時間の概念です。著者は「段取り下手は、仕事下手だ」そう言われ続けました。その後、船井総研に入社し、段取りに対する考え方が変わったそうです。
単なる時間短縮から、人として必要な時間を生み出すもの
に変わったのです。
「生産性というのは、自分の時間を短縮するってことではなく、相手の時間を短縮することなんだ。」
著者がそんな経験を経て身につけた「段取り力」。それを余す事なく記載されたのが本書です。
さぁ、あなたも段取り力を身につけ、自分の時間も・相手の時間も大切に生きましょう。
本書のもくじ
第1章、出来る人は、こんな「段取り」をしている!
第2章、「スピードアップ」は絶妙な段取りから
第3章、「プロジェクト」はっ段取りでゼロから変わる
第4章、「整理術」も結局は段取り次第
第5章、「アイデア発想」は段取りで劇的にアップする
第6章、「報連相」の段取りでコミュニケーション力アップ
第7章、段取りの「仕組み化」にチャレンジしよう!
本記事では私が気になった3つのポイントをお伝えします。
仕事が早いといわれたい。どうすればいい?
仕事が早い人が皆、本当に仕事が早いかと言うと必ずしてもそうではありません。『早く見せている』ケースも多々あります。
仕事を早く見せるためのコツは下記の2点です。
・実際にできる時間より、想定する時間を長くする
・とにかく前倒しに行う
仕事は必ず後ろ倒しになります。上司やクライアントから急な仕事が降ってくる可能性もありますし、電話対応が長引く可能性もあります。
結局は見積もっていた時間より、遅く完成してしまうのが普通です。その結果、あなたの仕事は遅いと思われるのです。
そのため、あらかじめ時間を設定する際は想定時間の1・5倍で見積もりましょう。そうすることで、突発事項に対応できますし、何もなかった場合は思ったよりも仕事が早く終わったとなります。
また、仕事のはとにかく前倒しでやりましょう。与えられた仕事だけでなく、与えられていない未来の仕事に期限を決め、前倒しで行う癖をつけると、仕事が早い人になれます。
報連相上手は出世上手
「本当に優秀な人は報連相が必要ない」ということも言われていますが、稀なケースです。多くの場合は、報連相上手が出世上手です。
以前勤めていた会社に「どんな上司からも気に入られる先輩」がいました。その先輩は特段仕事ができる訳でもなく、周りから見れば普通。人と違うところは報連相の細かさでした。
そして、その先輩はどんどん出世していきました。報連相は武器になります。そんな社会人にとっての最強の武器、報連相のポイントは下記の3つです。
・上司に言われる前に自分から言う
・短い報告を頻度多く行う
・自分で答えが見えていても上司に相談する
また、私自身もチームリーダとして上司になった経験がありますが、そのときは報連相をしてくれる部下はありがたいと感じていました。特に、新卒や中途採用の若手メンバーが集まったチームでしたので、方向性を間違って進めてしまうと軌道修正が大変になります。
報連相を嫌がる上司はいないです。「こんなこと相談してもいいのかな?」と心配になることでも、積極的に報連相するようにしましょう。
日常や仕事の手順を「チェックリスト化」
仕事ができる人ほど、チェックリストを活用しています。チェックリストを使用すると、無駄なワーキングメモリを使用しなくてよくなります。
ワーキングメモリとは一時的に情報を脳に保持し、処理する能力のことです。チェックリストなしで頭の中だけで処理しようとすると、必ずエラーが発生します。人間のワーキングメモリは3つしかなく、それ以上の情報は処理できずに「やり忘れ」などのミスに繋がります。
チェックリストを使用すればワーキングメモリを使用せず、エラーなく処理することが可能です。
私も実際に行なっている業務でミスが頻発したことがあったので、チェックリスト化してみました。チェックリスト作成に少し時間がかかりましたが、1度作成すれば後はそれに沿って作業をするだけなので一切ミスが起こらなくなりました。また、手戻りなどもなく、時間の短縮にもなり一石二鳥でした。
また、誰にでもわかるチェックリストを作成すれば、誰かに任せることも可能です。その分、自身は別の作業ができます。
チェックリストは段取りの質を上げることができるので、是非活用してみてください。
まとめ
本書の特徴は『読みやすい』本だということです。各節の最後には
・良い段取り
・惜しい段取り
・悪い段取り
がまとめて記載されており、頭の中を整理しつつ本を読む事ができます。そのため、読書が苦手な人でも簡単に読むことができます。
まさに、段取りの良い本です。
段取りとは、タイムマネジメントのことです。自分の時間だけでなく、相手の時間も段取ることができればお互い素敵な時間を過ごすことができ、ハッピーになると思います。
最強の段取りを身につけ、幸せを届けられるようになりましょう!
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