書評

【書評】期待以上に人を動かす伝え方 / 沖本るり子【97/100】

・部下が思ったように動いてくれない

・伝わっていると思っていたが本当は伝わってなかった

・部下とのコミュニケーションが苦手だ

管理者やリーダーは誰しもがこのような悩みを持っているのではないでしょうか?

私も紛れもなくその1人です。

他人(部下)とのコミュニケーションの中で最も難しいことのひとつは相手の行動を促すことです。話が伝わっていても相手の行動が変わらなければ何の意味もありません。

そして、本書では相手に伝わること、、、ではなく、期待以上に人を動かす伝え方が記載されています。

つまり、あなたのコミュニケーションレベルを格段に上げる1冊となっています。

どうやったら相手が行動をしてくれるのだろうと悩んでいるあなた。

まずは本書を手にとって見てください。あなたの行動が変わる気づきがたくさん記載されていると思います。

今回は私の気づきを共有させていただきます。

謙虚さは美徳ではない

日本人特有の言い回し「つまらないものですが」などは必要ではない時代になってきました。

謙虚に思われるような言い回しは、今の時代では美徳とされません。むしろ「つまらないものなら持ってくるなよ」など勘違いされかねません。

現代では、物事をはっきり言う方が喜ばれることが多くなってきました。

これはSNSやチャット(LINE)などのコミュニケーションツールの発達が背景にあると考えています。

まだまだビジネスメールでは謙虚な言葉は使用されることもありますが、(私も使っています)今後は極力使用せず、ストレートに伝えようと思います。

その方が、お互い無駄な時間を削減できるので良いと思います。

相手のベネフィットを考える

人は自分のことばかり考えています。私もそうです。他人に心から興味を持てる人は多くありません。

そのため、コミュニケーションを取る際は、相手のベネフィット(利益)になることを伝えましょう。

『自分が得する』と思うと人は動きます。

嘘のように詐欺などに引っかかる人がいるのも、この心理が働いているからです。

人は自分の徳が大好きです。

例えば、何かお願い事をするとき、「時間がないから手伝って」とお願い事をするのと、
「アイスおごるから手伝って」

とお願いするのでは後者の方が圧倒的に、手伝ってくれる確率が高くなります。

相手をうごかしたいときは相手目線になり、相手の徳を考えましょう!

『質問』で相手を褒める

私は相手を褒めるのが苦手です。意識的に『褒める』ことをしているのですが、意識しすぎて、「わざとらしい」や「気持ちがこもっていない」、「適当に言っている」なんて言われることがあります。

そんなときに使えるテクニックが『質問する』ことです。

例えば、相手が素敵なメガネをかけているとき、

すてきなメガネですね

そのメガネ、どこで買われたのですか?

このように質問をするだけで、直接的に褒めてはいないものの、結果的にほめていることになります。

相手を褒めるときは一度立ち止まって、質問を考えてみようと思います。

まとめ

本書の内容は一方的に伝えるのではなく、こちらに問いかけて考えさせてくれるので、自分ごととして捉えやすかったです。

構成としては、文字が大きく図も多いです。また難しい言葉も使っておらず、例え話が多く、誰もが理解しやすい内容となっています。

また、章ごとに振り返りがあるので、復習もしやすいです。

『期待以上に人を動かす伝え方』だけあって、読んだ人が行動しやすいような構成になっていると感じました。

そして何より、ちょいちょい出てくるリスがかわいい!

本が苦手な人でもさらりと読めるのでおすすめです。

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