『シリコンバレー式 最強の育て方』
かんき出版 / 世古詩一(著)
『部下が思い通りに育たない』
『部下が辞めたいと言っている』
『部下に信頼されていない気がする』
『チームに活気がない』
あなたもそんな経験があるのではないでしょうか?
現在では、社会の変化に伴い、上司と部下の関係も変わってきています。例えば、SNSの普及により、上司は部下へ今まで以上に社員への配慮をする必要が出てきました。セクハラ、パワハラなんて絶対にNGです。
また、それは会社にも同じことが言えます。ブラック企業はすぐにネット上に悪評をかかれ人が集まらない、なんて状況もあったりします。
また、転職市場の活性化により、日本でも転職は当たり前の時代になりました。良い人材の流出を避けるためには会社も変化していく必要があると思います。
そして、その方法の一つとして注目されているのが、本書に記載されている1on1です。
すでにアメリカのシリコンバレーでは当たり前になっていますが、日本の会社ではまだまだ重視されていない気がします。部下とのコミュニケーションよりも目の前の仕事を優先しがちです。
私は今後、会社が大きく発展するためには、この1on1が非常に重要であると考えています。1on1とは上司と部下が週に1回30分程度の面談を行うことです。面談と言っても、仕事の話よりもプライベートな話や人間的な話が重視されます。
SNSが普及し、直接話さなくても、離れていてもコミュニケーションが取れる時代だからこそ、直接話をすることに価値があり、重要だと思います。
本書では1on1の重要性や、実体験、マネージャーのための1on1の手順まで詳細に記載されています。もし、現在、部下について少しでも悩みがある人は是非読んでみて下さい。
それでは私の気づきを共有します。
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気づき
- 部下の成長を支援すること
- 相手を100%受け入れる
- 次に行うことは1つに絞る
部下の成長を支援すること
1on1の目的は部下の成長を支援することです。日本でミーティングや面談を行うと、つい、仕事の話ばかりになってしまい、気づいたら説教をしていた・・・。なんてことも少なくはないと思います。
1on1ミーティングでは業務的な話は一切しません。部下が『どんな気持ちで仕事しているのか』『何をしている時に幸せを感じるのか』『今の体調はどうか』『将来どうなりたいか』などを話します。
そうすることで部下との信頼関係を築くことができ、結果的に仕事の効率や生産性も上がってきます。マネージャーは働く人を生かして組織の目的を果たすことが役割となります。
つい仕事のサポートやアドバイスをしたくなると思いますが、我慢しましょう!
相手を100%受け入れる
1on1を行う際に重要なことが共感です。部下を100%受け入れましょう。人は自分に共感してくれる人を味方と認識し、説得や説教をしてくる人は敵と認識します。
特に女性はそのような傾向が見られます。一説では『男性は理論で動き、女性は感情で動く』なんてことも言われています。いくら正しいことを言っていてもそれが相手にとって正しいかは別問題になりますので注意しましょう。
また、部下を100%受け入れることで、信頼関係が生まれます。そして部下からの報連相も増え、仕事を今まで以上に円滑に進めることができます。部下に変わって欲しい時はまずは受け入れ、その上で支援をし、本人が自分で気づくように導いてあげましょう。こちらが一方的に話しても自分で気付くまでは行動が変わらないでしょう。
次に行うことは1つに絞る
1on1(面談)の際に陥りがちなミスが、多くのタスクを設定してしまうことです。もちろんやって欲しいことはたくさんあると思いますがそこは我慢しましょう。
部下も人です。一度にたくさんのことを言われてしまうと頭が混乱し、何からしたらいいかわからずに結局何もできなかった・・・なんてこともありえます。
1度に決めることは一つだけにし、それを確実にできるように支援してあげましょう!
まとめ
この本を読み、自分は焦りすぎてたのかなと思いました。部下には早く変わって欲しいし、仕事の楽しさに気づいて欲しいです。しかし、その気持ちが強すぎて部下の気持ちをしっかりと考えられていなかったかもしれません。
10段階で言うと、いきなり7や8を求めていたと思います。今後はもっと段階を踏むようにします。そのためには毎週、短い時間でもいいのでしっかりと1on1を行うことが大事だと感じました。
また、部下との1on1も大事ですが、他の部署の仲間とも1on1をすることが重要だと感じました。もしかしたら、もうすでに不満が溜まりに溜まっている人は自分の上司には言えないかもしれませんし、そんな時は別の部署の人が話を聞いてくれるだけで楽になると思います。
スマホが普及し、SNSの時代だからこそリアルコミュニケーションを大切にしたいと思いました。
また、本書には1on1での質問例が多く記載されていますので、参考にしてみてください。
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