『東大生の本の「使い方」』
三笠書房 / 重松理恵(著)
・読書をしたが何も身につかなかった
・面白い本が見つけられない
・東大生とは元々の頭のできが違う
あなたもそんなことを考えたことがあるのではないでしょうか?
それはあなたの頭が良くないからではありません。あなたと東大生の最大の違いは『考え方』です。つまり、あなたも考え方が変われば東大生のように結果を出し、自分の思った通りの人生を過ごしやすくなります。(もちろん東大が必ずいい訳ではありません。ひとつの例です。)
本書は東大生がどのような本を読み、どのような考えを持ち、どのように本を使っているかを記載しています。簡単に言うと、東大生は読書で思考を広げたり、深めたり、整理したりしています。
私は現在書評ブロガーとして月5冊〜10冊程度の本を読んでいますが、実は大学生の頃は1冊も本を読んだことがありませんでした。現在多くの本を読めているのは、本を読む目的や本を読む楽しさを知ったからです。私は今でも「学生の時代にもっと勉強しておけばよかった」と後悔しています。
私と同じような後悔をしている社会人は多くいるでしょう。また、今の学生には同じような思いをして欲しくありません。
本書を読めば、今すぐに良書を見つけることができ、今後も良書を選ぶ力を身につけることができます。さらに、本を最大限に活かす方法まで知ることができます。
つまり、あなたは東大生と同じ考え方を手に入れ、この先、より良い人生を過ごすことができるでしょう。
今まで読書をして来なかった人や、読書の効果を感じることができなかった人や現在学生の人には必ず読んで欲しい1冊となります!
それでは私の気づきを共有します。
知識や教養を身につける
私の本を読む目的は目先の課題解決(スキルアップ)をすることでした。そのため、時間術や読書術の本なんかをたくさん読んでいます。しかし、東大生の読書には4つの目的があります。
- 世界で活躍するため
- スキルアップするため
- 幅広い教養を身につけるため
- 最新のトレンドを追うため
本書を読んで私もスキルアップ以外に読書を活用したいと思いました。特に東大史上一番売れた本として紹介されていた『これからの「正義」の話をしよう』に興味を持ちました。
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この本では、
・1人を殺せば5人が助かる状況があったとしたら、その1人を殺すべきか?
・金持ちに高い税金を課し、貧しい人びとに再配分するのは公正なことだろうか?
などの答えを出すことが難しい道徳的な問題について、古今の哲学者たちがどう考えていたかを解説しているそうです。
これは今までの私にはなかった視点なのでワクワクしますね。自分の基準で本を選ぶとどうしても同じような本を選びがちです。本書にはたくさんの本が出てくるので、新しい基準で本を選ぶのにも最適です!
本読むことはポジティブな行為
『本が苦手』と言う人は多いですよね。どうしてでしょうか?
それは目的を持たずに受け身で本を読まされた経験があるからではないでしょうか。(学校の教科書とかがそうですね)そして、それが心と体には染み付いているのだと思います。
もし昔から自分に興味のあることについての本ばかり読んでいれば、必ず本好きになるはずです。つまり、本を読むことをポジティブに捉えることができれば本に抵抗はなくなります。
そして、東大生は多くの人が受け身な読書ではなく、自発的な読書をしています。
私自身も2年前までは読書をほとんどしたことがありませんでした。それは読書に良い印象を持っていなかったからです。過去に目的を持った読書をしたことがありませんでした。
しかし、読書を通して「成長したい」「自分も誰かの人生を変えるような本を書いてみたい」という思い(目的)を持ってからは読書が楽しくて仕方がないです。
読書が苦手なあなたはまず、あなたのやりたいことや実現したいことを明確にしてください。それをサポートする本はきっと存在するので、その本を読んで読書の楽しさを実感してください。
読書を楽しく感じられるようになればあなたの人生はどんどん変わっていくと思います。
読書を当たり前に
本書において私が最も共感したポイントは『東大生にとって、読書は日常に溶け込んでいる当たり前のこと』というフレーズです。また、東大生は本を『おやつ感覚』で買うそうです。
私も最近、この感覚を持てるようになりました。今までは本1冊を買うのが非常に重要で貴重な機会だと捉えていました。そのため、たくさん吟味したり、悩んで1冊を買っていましたが、最近ではその感覚はありません。自分が欲しいと思った本はすぐに書います。それは私にとって本は日常だからです。
この感覚を持てるようになってから、自分の成長スピードは格段に上がりました。読書に関しては最初は質より量だと思います。たくさんの本に触れることが大切です。
正直な話、本の内容ってネットで検索すれば出てくることも多いです。しかし、本ではそういった表面的な情報だけでなく、著者の『経験』『体験』を様々な角度から味わうことができます。
本は読むだけでは価値がなく、気づきを得て行動が変わることに価値があります。そのため、同じ内容の本でもアプローチの方法が違うだけで『気づきが違う=価値がある』ということになります。
読書を当たり前にし、読書の習慣を身につけ、色々な気づきを得ることで自分をどんどんアップデートしてください!私も頑張ります。
編集後記
本書には東大で売れた本が目的別にランキング形式で紹介されています。正直、そのランキングだけでもかなり価値があると思います。私も本を読みながら、取り急ぎ3冊の本を購入しました。本好きにとってはたまらない1冊です!
そして、本書を読み改めて読書の価値や読書の楽しさに気づくことができました。今後も楽しく読書を続けていきたいと思います。
また、本書は三笠書房さまより献本いただきました。ありがとうございます。発売日は12月7日になります。発売を楽しみにしていてください!
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